灯油で湯沸し
燃料に灯油を用いて、燃焼バーナーによる給湯をする方式が石油給湯器です。
ここでは、石油式の特徴とメリット・デメリットを紹介します。
灯油タンクが必要
かつては貯湯タンクを持つタイプが主流でしたが、現在ではガス給湯器同様に扱える瞬間式が増えているようです。
1970年代のオイルショックによって需要が大きく落ち込んだことから、便利な瞬間式やコンパクトな製品が開発されたことが背景となっています。
壁掛け型も発売されており、設置場所に合わせて製品を選べるようになっています。
灯油は石油ファンヒーターに使用する物と同じ灯油が使用でき、ガソリンスタンドなどから購入するのが一般的です。
燃料のため、80L~190L前後の灯油タンクの設置が必要です。
石油式のメリット
エコ志向が高まる現代でさえ、根強い需要がある石油給湯器には、使う人にとっては大きなメリットがあるのでしょう。
灯油燃焼によるパワフルな給湯が可能であり、瞬間式であればガス式のように給湯器として扱いやすい点がメリットとして挙げられます。
原油価格に左右されるもののランニングコストに優れ、寒冷地との相性も良好です。
石油式のデメリット
デメリットとしては、何よりも排気臭と作動音となり、都市部など隣家との間隔が狭い地域ではトラブルの原因となるケースも珍しくありません。
灯油タンクの設置場所と定期的な給油も必要なため、日々の手間がかかるのも難点です。
灯油を燃焼させることから、エコや環境へのイメージが悪いことも挙げられます。
これらデメリットが気になる場合は受け入れられない反面、許容できる場合は非常に魅力的なのが石油式となります。
今でも根強い人気があり、統計ではガス式に次いで普及しているという統計もあります。