エコ給湯器

熱効率

省エネ型ガス給湯器

最近ではエコ給湯器と呼ばれる、熱効率を高めた給湯器が人気を集めています。
ガス・電気・石油それぞれにエコ給湯器という物が存在しますが、電気給湯器エコキュートが最も知名度が高いようです。

エコキュート

エコキュートは熱交換式の電気給湯器の愛称で、エアコンと同じ構造のヒートポンプを使用することで熱効率を高めています。
ヒートポンプは大気の熱を回収して熱効率を高めることができ、カタログ値では熱交換率が3.0以上という機種も増えています。 熱交換率3.0とは、消費する電気に対して3倍の熱量を作り出せることを指します。

潜熱回収

一方ガス式にはエコジョーズ、石油式にはエコフィールというエコ給湯器が存在します。
この2種類は潜熱回収という方式を採用しています。 今までの機種ではそのまま放出していた排熱を予熱として使用することで、熱効率を高めることができます。
200度近い排熱を使い、加熱前の水をバーナーで予め温めるという仕組みです。 エコジョーズ、エコフィール共に熱効率95%となっています。

どれがお得か

熱効率だけを比較すると、エコキュートの熱効率3.0という数値が目を惹きます。
しかしエコキュートにもいくつかの問題点があります。 まず第一に、エコキュートは深夜に1日分のお湯をタンクに貯めるため、時間経過によって放熱ロスが大きく発生するという点です。 さらに、毎日タンク容量分のお湯を作るのに対して、お湯の使用量が少ないと無駄な湯沸が発生してしまうことになります。
これらのことから実用上の熱効率は1.9程度になると言われており、送電ロスの大きい電力では発電所からの総合エネルギー効率は70%程度にまで落ちてしまうともいいます。
それに対しエコジョーズ、エコフィールの実働効率は約90%と言われています。 またランニングコストでは圧倒的にエコキュートが安くなりますが、イニシャルコストでは都市ガスを使ったエコジョーズに軍配が上がります。